COLUMN

知っておきたいリノベーション知識

親子の距離がもっと近くに!安全で楽しい「キッズスペース」のつくり方

小さな子どもが安心して遊ぶことができるスペースをつくりたい、と思っているパパやママは多いのではないでしょうか。
子どもが遊んでいる様子を見ながら、家事や仕事ができる住まいは理想ですね。
今回は、子育て世代にも注目されている、リビングの一角に設ける「キッズスペース」のつくり方とコツをご紹介します。

キッズスペースとキッズルームの違い

「キッズスペース」とは、一般的に仕切りのない空間のなかで、子ども用として使用する特定の場所を言います。一方「キッズルーム」は、子ども部屋として設けられた個室、またはプライバシーが保ちやすい囲いのある場所のことを言います。
リビングなど広い空間の一部を使用した「キッズスペース」は、子ども部屋を設けるには早いけれど、遊ぶ場所をある程度決めておきたいという、パパやママの要望にかなったアイデアなのです。

目が届く安心感のあるレイアウトを

キッズスペースで最も大切にしたいのが、安全性。
キッチンやリビングから目の届く、見通しの良い間取りが理想的です。特に、目が離せない小さな子どもがいるご家庭では、キッズフェンスやベビーゲイトと呼ばれる「柵」のようなものを一時的に使用し、キッチンや危険な家具のそばにいかないようにするアイデアも。
また、日本で昔から親しまれてきた畳もキッズスペースに最適。
程よいクッション性と心地良い香りが魅力です。最近の設計として多いLDKにつながる畳スペースは、子どもが遊びやすい自由度の高い空間。縁のない琉球畳なら、フローリングとインテリアの相性もよくモダンに仕上がります。

シンプルな空間づくりを心がけて

子どもの安全と遊びやすさを高めるためには、シンプルな空間づくりがポイントになります。例えば、段差のないフラットな床、家具やものを増やさないことも安全なキッズスペースをつくる秘訣です。
住まいのなかに、ひとつでも広々とした空間を確保していれば、室内遊具を置いたり、床におもちゃを広げて遊ぶ、大きな紙に絵を描くなど、子どもがのびのびと遊べる自由度の高い住まいが実現します。

低めの棚で緩やかにゾーニング

子どもが少し大きくなったら、好きなものに囲まれた空間が欲しくなるもの。
例えば、リビングの一角にキッズスペースを設ける際に、低めの棚で緩やかにゾーニングすればプライベート感が保てます。 自分の世界ができ始める年齢になったら、家族の気配を感じながらも「自分のお城」を持たせてあげるのもおすすめ。片付けや収納も親子で話し合いながら決めていくことで、子ども自身の成長にもつながります。

セーフティグッズの活用を

子どもの安全を確保するため、家具を少なくする、できるだけ低めの家具にすることがポイント。
さらに、角が丸く削られた家具を選ぶこともおすすめです。もし角のある家具を使用する場合は、クッション性のあるセーフティグッズを活用すると安心。 ベビー用品店や、家具店、最近では通販でも手に入れることができます。見た目も子供が好むキャラクターもののセーフティグッズもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる空間づくりは、子育て世代からも熱い注目を集めています。
また、子どもの成長とともに増えていくおもちゃや子ども用品の収納に頭を悩ませるパパママも多いのではないでしょうか?
キッズスペースをつくる際には、子どもが自らお片付けしたくなる楽しい収納方法や、子どもの目線で片付けやすい高さを意識することも大切です。あなたも、親子で楽しく過ごせるキッズスペースづくりを今日からはじめてみませんか?